肺疾患の評価には、下気道細胞診が重要です。擦過細胞診(喀痰、気管支擦過物、気管支洗浄液、気管支肺胞洗浄液)および穿刺吸引(FNA)細胞診(経皮的、経胸的、経気管的穿刺吸引および超音波内視鏡誘導下穿刺吸引)によって診断を下します。
肺細胞診で主として問題になるのは、微生物の特定、反応性II型肺胞上皮細胞と高分化型細気管支肺胞上皮癌との鑑別、反応性気管支上皮と悪性腫瘍との鑑別、腺癌と扁平上皮癌との鑑別、非小細胞癌と小細胞性未分化癌との鑑別および神経内分泌腫瘍の細胞学的鑑別診断です。ThinPrepスライドでは微生物をさらに容易に見つけることができ、形態は従来の染色標本とほぼ同じです。核の特徴が良好に保たれるため、反応性II型肺胞上皮細胞と細気管支肺胞上皮癌との鑑別が比較的容易です。
小細胞性未分化癌に見られる核圧排像がごく少ない。核が軽く重積して見られる可能性の方が高い。圧壊によるアーチファクトによって、核が紡錘形または長い青色線維状構造に見える。
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肺FNA、単純ヘルペスウイルス肺感染症
多核化、核の相互圧排、スリガラス様クロマチンのほか、好酸性の核内封入体などウイルス性細胞変性に特徴的な様相が認められます。
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肺FNA、単純ヘルペスウイルス肺感染症
多核化、核の相互圧排、スリガラス様クロマチンのほか、好酸性の核内封入体などウイルス性細胞変性に特徴的な様相が認められます。
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肺FNA、肺大細胞癌明瞭な細胞縁を呈するシート状低分化癌細胞。細胞は統制されておらず、局所的に核の重積が見られます。背景には何も見られず、腫瘍性背景を呈していません。腫瘍細胞には、扁平上皮ないし腺管への分化に特異的な特徴は認められません。
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肺FNA、肺大細胞癌
明瞭な細胞縁を呈するシート状低分化癌細胞。細胞は統制されておらず、局所的に核の重積が見られます。背景には何も見られず、腫瘍性背景を呈していません。腫瘍細胞には、扁平上皮ないし腺管への分化に特異的な特徴は認められません。
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画像 3:肺FNA、肺大細胞癌 腫瘍細胞は、このシート内に見られる数個のアポトーシス細胞より大型です。細胞質の保存状態は良好であり、量が中程度で密度が高く、微細な空胞化が見られます。扁平上皮への分化の特徴である細胞間橋を思わせる細胞変化が局所的に見られます。核は円形から卵円形を呈し、結合性が疎のクロマチン集塊および肥厚化した滑面核膜が認められます。核小体は目立ち、不整形を呈し、単個から複数個見られます。高いN/C比を示します。
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肺FNA、肺大細胞癌
腫瘍細胞は、このシート内に見られる数個のアポトーシス細胞より大型です。細胞質の保存状態は良好であり、量が中程度で密度が高く、微細な空胞化が見られます。扁平上皮への分化の特徴である細胞間橋を思わせる細胞変化が局所的に見られます。核は円形から卵円形を呈し、結合性が疎のクロマチン集塊および肥厚化した滑面核膜が認められます。核小体は目立ち、不整形を呈し、単個から複数個見られます。高いN/C比を示します。
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肺FNA、肺腺癌
波状縁を呈する悪性腺細胞の集塊。背景には何も見られず、腫瘍性背景を呈していません。悪性細胞の保存状態は良好です。細胞質には、離散性の空胞が微細なものから大きなものまで見られ、一部には取り込まれている好中球が認められます。 60倍
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肺FNA、肺腺癌
波状縁を呈する悪性腺細胞の集塊。背景には何も見られず、腫瘍性背景を呈していません。悪性細胞の保存状態は良好です。細胞質には、離散性の空胞が微細なものから大きなものまで見られ、一部には取り込まれている好中球が認められます。
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肺FNA、肺腺癌
核は円形から卵円形、偏心性を呈し、内部に小胞状のクロマチンが認められます。核膜は幾分不整であり、肥厚を呈しています。核小体は単個で目立ち、サクランボ赤色をしています。高いN/C比を示します。
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肺FNA、肺腺癌
核は円形から卵円形、偏心性を呈し、内部に小胞状のクロマチンが認められます。核膜は幾分不整であり、肥厚を呈しています。核小体は単個で目立ち、サクランボ赤色をしています。高いN/C比を示します。
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肺FNA、細気管支肺胞上皮癌
高分化腺癌細胞の立体集塊および少数の輪郭が不明瞭な小腺房が認められます。背景には粘液様物質が見られます。
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肺FNA、細気管支肺胞上皮癌
高分化腺癌細胞の立体集塊および少数の輪郭が不明瞭な小腺房が認められます。背景には粘液様物質が見られます。
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画像 7
肺FNA、細気管支肺胞上皮癌
細胞質量は中程度で、密度がさまざまであり、ところどころに空胞が見られます。核は極性を失い、小型であり、過染性およびごく軽度の多形性を呈しています。このような細胞は、反応性気管支細胞との鑑別が困難です。
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肺FNA、細気管支肺胞上皮癌
細胞質量は中程度で、密度がさまざまであり、ところどころに空胞が見られます。核は極性を失い、小型であり、過染性およびごく軽度の多形性を呈しています。このような細胞は、反応性気管支細胞との鑑別が困難です。
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画像 8
肺FNA、細気管支肺胞上皮癌
立体集塊は、病巣の深度が大きいことを示すものであり、高密度の細胞質のほか、過染性の核および著明な核小体が認められます。背景には粘液様物質が見られます。
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肺FNA、細気管支肺胞上皮癌
立体集塊は、病巣の深度が大きいことを示すものであり、高密度の細胞質のほか、過染性の核および著明な核小体が認められます。背景には粘液様物質が見られます。
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肺FNA、低分化型肺扁平上皮癌
結合性の緩い悪性扁平上皮細胞の断片が見られます。背景には壊死物質の小集塊が見られ、腫瘍性背景像を呈しています。
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肺FNA、低分化型肺扁平上皮癌
結合性の緩い悪性扁平上皮細胞の断片が見られます。背景には壊死物質の小集塊が見られ、腫瘍性背景像を呈しています。
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肺FNA、低分化型肺扁平上皮癌細胞質は青好性であり、高密度の空胞化が認められます。核は(中央下部に見られる良性マクロファージの核より)腫大しており、比較的円形を呈し、核小体が目立ちます。高いN/C比を示します。
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肺FNA、低分化型肺扁平上皮癌
細胞質は青好性であり、高密度の空胞化が認められます。核は(中央下部に見られる良性マクロファージの核より)腫大しており、比較的円形を呈し、核小体が目立ちます。高いN/C比を示します。
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肺FNA、低分化型肺扁平上皮癌 倍率を高くすると、ところどころに細胞間橋が見られます。核は中央に位置し、疎かつ不均等に分布するクロマチンが見られるほか、パラクロマチンの透明化が明白に認められます。核小体は目立ち、サクランボ赤色を呈しています。
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肺FNA、低分化型肺扁平上皮癌
倍率を高くすると、ところどころに細胞間橋が見られます。核は中央に位置し、疎かつ不均等に分布するクロマチンが見られるほか、パラクロマチンの透明化が明白に認められます。核小体は目立ち、サクランボ赤色を呈しています。
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肺FNA、低分化型肺癌
孤立性の細胞が散在して認められるほか、N/C比が高い悪性細胞の集塊が認められます。辺縁部の細胞の方が、明瞭に見えます。細胞質はかすかに認められる程度であり、明瞭な細胞縁をもつ合胞体のように見えます。
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肺FNA、低分化型肺癌
孤立性の細胞が散在して認められるほか、N/C比が高い悪性細胞の集塊が認められます。辺縁部の細胞の方が、明瞭に見えます。細胞質はかすかに認められる程度であり、明瞭な細胞縁をもつ合胞体のように見えます。
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肺FNA、低分化型肺癌
核は円形から卵円形、偏心性、過染性を呈し、核小体が目立って認められます。腫瘍細胞には、腺細胞ないし扁平上皮細胞由来であることを示す明白な細胞学的特徴が認められません。
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肺FNA、低分化型肺癌
核は円形から卵円形、偏心性、過染性を呈し、核小体が目立って認められます。腫瘍細胞には、腺細胞ないし扁平上皮細胞由来であることを示す明白な細胞学的特徴が認められません。
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非角化型肺扁平上皮癌
結合性の緩いシート状および孤立性の悪性扁平上皮細胞が見られ、背景には壊死物質の集塊が認められます。
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非角化型肺扁平上皮癌
結合性の緩いシート状および孤立性の悪性扁平上皮細胞が見られ、背景には壊死物質の集塊が認められます。
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非角化型肺扁平上皮癌
倍率を高くすると、角張った外縁と流動的な外縁を呈する高密度の豊富な細胞質をもつ細胞の合胞体が見られます。核は腫大化して過染性を呈し、ごく軽度の重積が見られます。
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非角化型肺扁平上皮癌
倍率を高くすると、角張った外縁と流動的な外縁を呈する高密度の豊富な細胞質をもつ細胞の合胞体が見られます。核は腫大化して過染性を呈し、ごく軽度の重積が見られます。
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非角化型肺扁平上皮癌 悪性腫瘍には、明瞭な細胞縁を呈する青好性の高密度な細胞質が認められます。細胞質内に空胞が認められる細胞が少数認められることから、腺癌という診断の可能性もでてきます。核には小胞状のクロマチンが見られ、ごく軽度の核膜不整および単個から複数個の著明な核小体が認められます。
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非角化型肺扁平上皮癌
悪性腫瘍には、明瞭な細胞縁を呈する青好性の高密度な細胞質が認められます。細胞質内に空胞が認められる細胞が少数認められることから、腺癌という診断の可能性もでてきます。核には小胞状のクロマチンが見られ、ごく軽度の核膜不整および単個から複数個の著明な核小体が認められます。
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非角化型肺扁平上皮癌
この画像には非角化型扁平上皮癌の細胞配列に見られる典型的な細胞が見られます。
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非角化型肺扁平上皮癌
この画像には非角化型扁平上皮癌の細胞配列に見られる典型的な細胞が見られます。
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肺FNA、角化型肺扁平上皮癌
結合性がごく小さな角化扁平上皮細胞の集塊。オレンジG好性であり、細長い「線維」状および「オタマジャクシ」状をした多形性の細胞質が見られます。
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肺FNA、角化型肺扁平上皮癌
結合性がごく小さな角化扁平上皮細胞の集塊。オレンジG好性であり、細長い「線維」状および「オタマジャクシ」状をした多形性の細胞質が見られます。
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肺FNA、角化型肺扁平上皮癌
背景には壊死物質が見られ、腫瘍性背景を呈しています。
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肺FNA、角化型肺扁平上皮癌
背景には壊死物質が見られ、腫瘍性背景を呈しています。
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肺FNA、角化型肺扁平上皮癌
明瞭な直線状の細胞質縁を呈する孤立性の悪性細胞です。
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肺FNA、角化型肺扁平上皮癌
明瞭な直線状の細胞質縁を呈する孤立性の悪性細胞です。
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肺FNA、角化型肺扁平上皮癌
核は細長く、中央に位置しており、開いたクロマチン、パラクロマチンの透明化および著明な核小体が認められます。
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肺FNA、角化型肺扁平上皮癌
核は細長く、中央に位置しており、開いたクロマチン、パラクロマチンの透明化および著明な核小体が認められます。
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肺FNA、角化型肺扁平上皮癌
孤立性および小集塊状の角化扁平上皮細胞のほか、腫瘍性背景が見られます。
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肺FNA、角化型肺扁平上皮癌
孤立性および小集塊状の角化扁平上皮細胞のほか、腫瘍性背景が見られます。
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肺FNA、角化型肺扁平上皮癌
倍率を高くすると、多形性の固い細胞質および単個の過染性核が見られ、核小体も目立ちませんが認められます。
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肺FNA、角化型肺扁平上皮癌
倍率を高くすると、多形性の固い細胞質および単個の過染性核が見られ、核小体も目立ちませんが認められます。
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肺FNA、肺小細胞癌
小集塊状および多くの孤立性の過染性細胞が多数見られます。また、細胞質に囲まれていない核が少数認められます。
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肺FNA、肺小細胞癌
小集塊状および多くの孤立性の過染性細胞が多数見られます。また、細胞質に囲まれていない核が少数認められます。
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画像 25: 肺FNA、肺小細胞癌 倍率を高くすると、過染性細胞の集団が2つ見られます。生細胞は細胞質に乏しく、高いN/C比を示します。核は過色素性および不整形を呈し、「塩・こしょう」様のクロマチンが見られます。核小体は認められません。核の圧排像が見られますが、不明瞭です。死細胞または単独の壊死腫瘍細胞がアポトーシス小体と混在して見られます。
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肺FNA、肺小細胞癌
倍率を高くすると、過染性細胞の集団が2つ見られます。生細胞は細胞質に乏しく、高いN/C比を示します。核は過色素性および不整形を呈し、「塩・こしょう」様のクロマチンが見られます。核小体は認められません。核の圧排像が見られますが、不明瞭です。死細胞または単独の壊死腫瘍細胞がアポトーシス小体と混在して見られます。
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肺FNA、肺小細胞癌 細胞質は少なく、核周囲に薄い縁状となって見られます。クロマチンは顆粒状、斑点状に見られます。筋状の核物質は見られませんが、右下角部に紡錐形核が数個認められ、圧壊によるアーチファクトがあることがわかります。
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肺FNA、肺小細胞癌
細胞質は少なく、核周囲に薄い縁状となって見られます。クロマチンは顆粒状、斑点状に見られます。筋状の核物質は見られませんが、右下角部に紡錐形核が数個認められ、圧壊によるアーチファクトがあることがわかります。
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肺FNA、肺小細胞癌
小集塊状および多数の孤立性の過染性の細胞が認められ、背景には壊死腫瘍細胞が見られます。
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肺FNA、肺小細胞癌
小集塊状および多数の孤立性の過染性の細胞が認められ、背景には壊死腫瘍細胞が見られます。
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肺FNA、肺小細胞癌
倍率を高くすると、過染性細胞の集塊には、生細胞の集団とアポトーシスを起こした死細胞の集団との2つの集塊があることがわかります。周辺部付近(右下角部)に紡錐形の細胞が数個見られることから、圧壊によるアーチファクトがあることがわかります。
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肺FNA、肺小細胞癌
倍率を高くすると、過染性細胞の集塊には、生細胞の集団とアポトーシスを起こした死細胞の集団との2つの集塊があることがわかります。周辺部付近(右下角部)に紡錐形の細胞が数個見られることから、圧壊によるアーチファクトがあることがわかります。
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肺FNA、肺小細胞癌
細胞質は少なく、高密集です。核は円形から卵円形を呈し、相互圧排像が認められます。核小体は目立ちません。
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肺FNA、肺小細胞癌
細胞質は少なく、高密集です。核は円形から卵円形を呈し、相互圧排像が認められます。核小体は目立ちません。
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肺FNA、肺小細胞癌
結合性がごく小さな集塊状および孤立性の過染性細胞が見られ、背景には壊死物質が認められます。
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肺FNA、肺小細胞癌
結合性がごく小さな集塊状および孤立性の過染性細胞が見られ、背景には壊死物質が認められます。
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肺FNA、肺小細胞癌
過染性の生細胞の集団とアポトーシスを起こした死細胞の集団との2つの集団が認められます。細胞質は少なく、高いN/C比を示します。視野中央部に核の圧排像が見られます。
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肺FNA、肺小細胞癌
過染性の生細胞の集団とアポトーシスを起こした死細胞の集団との2つの集団が認められます。細胞質は少なく、高いN/C比を示します。視野中央部に核の圧排像が見られます。
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肺FNA、肺小細胞癌
倍率を高くすると、「塩・こしょう」状のクロマチンが見え、核小体は認められません。一部の核は細胞質に囲まれていません。局所的(右上角部)に紡錐形の核変化が見られることから、圧塊によるアーチファクトがあることがわかります。
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肺FNA、肺小細胞癌
倍率を高くすると、「塩・こしょう」状のクロマチンが見え、核小体は認められません。一部の核は細胞質に囲まれていません。局所的(右上角部)に紡錐形の核変化が見られることから、圧塊によるアーチファクトがあることがわかります。
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肺FNA、中間細胞型肺小細胞癌
小集塊状および多数の孤立性の過色素性細胞が見られます。背景には壊死腫瘍細胞が認められます。
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肺FNA、中間細胞型肺小細胞癌
小集塊状および多数の孤立性の過色素性細胞が見られます。背景には壊死腫瘍細胞が認められます。
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肺FNA、中間細胞型肺小細胞癌
倍率を高くすると、過染性の生細胞の集塊と、濃色を呈するアポトーシス小体の混合物が見られます。細胞質は少なく、核周囲に薄い縁状になって見えます。高いN/C比を示します。
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肺FNA、中間細胞型肺小細胞癌
倍率を高くすると、過染性の生細胞の集塊と、濃色を呈するアポトーシス小体の混合物が見られます。細胞質は少なく、核周囲に薄い縁状になって見えます。高いN/C比を示します。
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画像 35: 肺FNA、中間細胞型肺小細胞癌 生存している核には、小型核小体が1つ見られます。この特徴によって、中間細胞型小細胞癌を、これ以外の低分化癌および小細胞型扁平上皮癌と鑑別するのが困難になります。わずかな核圧排像および高いN/C比を呈する過染性細胞の集団が2つ認められると、小細胞癌である可能性が高くなります。
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肺FNA、中間細胞型肺小細胞癌
生存している核には、小型核小体が1つ見られます。この特徴によって、中間細胞型小細胞癌を、これ以外の低分化癌および小細胞型扁平上皮癌と鑑別するのが困難になります。わずかな核圧排像および高いN/C比を呈する過染性細胞の集団が2つ認められると、小細胞癌である可能性が高くなります。
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肺FNA、転移性腎細胞癌(肺)
腎癌細胞は、細胞質に透明感があり、核は比較的特徴に乏しく、核小体が目立って認められます。
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肺FNA、転移性腎細胞癌(肺)
腎癌細胞は、細胞質に透明感があり、核は比較的特徴に乏しく、核小体が目立って認められます。
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画像 37
肺FNA、転移性腎細胞癌(肺)
既往歴があり、「砲弾」状の肺結節が複数認められると、転移性腎細胞癌である可能性が高くなります。
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肺FNA、転移性腎細胞癌(肺)
既往歴があり、「砲弾」状の肺結節が複数認められると、転移性腎細胞癌である可能性が高くなります。
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画像 38
胸壁FNA、転移性尿路上皮癌
病変には、結合性が疎の過染性クロマチンを包含する核を有する孤立性の悪性細胞が認められ、尿路上皮癌患者の尿検体に見られる細胞に類似の像を呈しています。
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胸壁FNA、転移性尿路上皮癌
病変には、結合性が疎の過染性クロマチンを包含する核を有する孤立性の悪性細胞が認められ、尿路上皮癌患者の尿検体に見られる細胞に類似の像を呈しています。
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胸壁FNA、転移性尿路上皮癌
多くは核小体が認められます。
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胸壁FNA、転移性尿路上皮癌
多くは核小体が認められます。
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画像 40
胸壁FNA、転移性尿路上皮癌
細胞質は密度が高く、オタマジャクシ様の形状を示すことが多くあります。
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胸壁FNA、転移性尿路上皮癌
細胞質は密度が高く、オタマジャクシ様の形状を示すことが多くあります。
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