放射線変化 画像集

放射線変化 画像集


考察
女性生殖器では、悪性病変部に対する放射線治療が上皮細胞を傷つけ、潰瘍を誘発することによって細胞学的に類似性の異形成ないし癌腫を引き起こすことがあります。この外傷が及ぶ範囲は治療法のタイプと期間によって異なることから、6か月以内に細胞性の変化が生じ、生涯持続することもあります。また、化学療法剤の中には類似の細胞性変化をもたらすものがあることから、患者の病歴が有益なツールになることがあります。照射後発生性異形成症(PRD)は異形成患者の23%に達するという報告があり、放射線治療を受けていない患者の異形成によく似ています。PRDと再発癌とを鑑別するのが容易でないことを考えると、後者でないことを確かめるため膣鏡検査および生検の実施が推奨されています。

細胞診
巨細胞は放射線照射に起因する変化のうち最もよく知られているものです。巨細胞には、核の腫大ないし多核化が見られ、細胞質に富んでいますが、N/C比は辛うじて正常を保っています。核は淡く、クロマチンは繊細な顆粒状のものから大小の核小体と空胞をもつ「汚い」ものまで見られます。細胞質は両染性であり、空胞は多形核白血球を抱き込むことも、抱き込まないこともあります。このほか、奇怪細胞が見られます。このような標本の背景には「糸状に」崩れた血液、細胞性破片、多形核白血球および組織球が見られます。淡い核と明瞭な核小体をもつ孤立性細胞から成る細胞の接着性のある流動性のあるシートには、修復可能な変化を見ることが多くあります。放射線照射を受けた線維芽細胞が見られ、空胞および細胞性の突起物を伴う繊細な細胞質が見られます。核は淡く、核小体をもつ繊細な顆粒です。放射線照射時の標本には、崩壊した腫瘍細胞が最初に見られます。

参考文献:

  1. Atkinson/Silverman: Atlas of Difficult Diagnoses in Cytopathology, 1998: 32, 57, 69, 79, 105.
  2. DeMay, R: Practical Principles of Cytopathology, 1999: 17.
  3. Nguyen/Kline: Essentials of Exfoliative Cytology, 1992: 101-108.

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