呼吸器の細胞診

アスベスト小体
「アスベスト小体（含鉄小体）」を作り出す鉄タンパクが石綿繊維または他の無機物の表面を覆います。この構造は一部大食細胞により取り込まれます。

アスベスト小体
典型的には石綿線維が原因のアスベスト小体には明瞭な中核があります。

ニューモシスチスカリニ
嚢胞を形成するニューモシスチスカリニは、銀色をベースにした染料で着色すると中央が濃くなります。

アルタネリア
大分生子アルタネリアには縦に伸びる菌糸のほか、中隔を有する菌糸が存在します。

花粉
花粉粒には屈折性の花粉壁、多数の表面突起がみられ、色素が沈着することがほとんどです。

小食細胞
リポイドや嚥下性肺炎の場合、大食細胞には数多くの複雑な脂質空胞があります。

脂質
リポイド肺炎の脂質はオイルレッドOによって目立つようになります。

小食細胞
肺の微小血管系に持続的損傷があると、肺出血を来たします。これは、ヘモジデリン含有大食細胞によって明らかになります。

リンパ球増加
サルコイドーシスがあると、間質にリンパ球増加がみられるのが典型です。

上皮細胞
肺にアスペルギルス腫があると、上皮細胞にきわめて高い反応性が認められます。

クリプトコッカス
クリプトコッカス感染では、大食細胞の細胞質内に数多くの細胞内酵母が存在するのがみられます。

クリプトコッカスネオファルマンス
小型のクリプトコッカスネオファルマンスはムチンをベースにした染色でわかります。

CCP
呼吸器のウイルス感染により繊毛が房状になり、気管支上皮細胞から分離するようになります。このプロセスをCCPといいます。

過形成
予備細胞の過形成の特徴は、ぎっしり詰まった小さな予備細胞の集塊があることです。