乳房は、脂肪および間質から成っています。 これが、腺組織である分岐状の管系を支えており、この管系が6~10本の主乳管につながって乳頭に通じています。乳房には、良性病変が進展することもあれば、悪性病変が進展することもあります。線維腺腫は若年女性でもよく見られる病変ですが、高齢になるにしたがって線維嚢胞性変化がさらに多く見られるようになります。良性病変にはこのほか、脂肪壊死のほか、乳房膿瘍および乳腺炎など炎症性のものがあります。過誤腫および偽血管腫様過形成などこれより発生頻度の低い良性病変が見られることもあります。乳管過形成は、線維嚢胞性変化の一部です。異型乳管過形成は、低異型度乳管内癌との鑑別が困難なことがあり、乳癌に進展する可能性がある多種多様の疾患となって現れます。放射線による変化によって腫瘤ができることがあり、穿刺吸引細胞診では異型に見えることがあります。同じく、穿刺吸引法では、妊娠および授乳による変化が誤って悪性腫瘍であるとされることもあるため、細胞学的診断を正確に下すには臨床情報がきわめて重要です。
乳房に認められる悪性腫瘍には、原発性のものもあれば、転移性のものもあります。乳房に転移する悪性腫瘍には、リンパ腫、悪性黒色腫のほか、これ以外の腎癌、気管支癌、卵巣癌または肺癌などの転移性腫瘍があります。診断の点で最も重要となるのは、原発性乳癌は乳管型、NOS(not otherwise specified)であるということです。次に多く見られる原発性乳癌は小葉癌です。乳管内癌および小葉内癌は、切除生検では診断が容易ですが、細胞診によって正確に診断するのは困難です。
乳房細胞診には、スクリーニングのためと診断のための役割があります。乳癌X線撮影によるスクリーニングによって発見された病変はいずれも細針によって標本採取することができます。触診可能である場合には直接的に穿刺吸引し、触診不可能である場合には定位的または超音波誘導下で穿刺吸引します。細胞診標本が不適正であるか、何通りにも解釈されるようであれば、コア針生検によって採取した標本または凍結切片を用いることがあります。触診可能な乳房腫瘤は容易に穿刺吸引することができ、すばやく処理して迅速に診断することが可能です。
乳房病変部の診断では、触診可能でも触診不可能でも、穿刺吸引細胞診が有用なツールです。安全、迅速、安価(コア針生検に比べて)であり、比較的疼痛が小さく、医師のほか、病理医者が実施することもできます。細胞病理医者が実施すれば、迅速に染色して標本の適否を評価することができ、必要な場合には再度同じことを繰り返すため、不適正例の割合は低くなります。また、熟練した細胞病理医者が実施すれば、細胞組織学的に組織の相互関係がきわめて良好に保たれます。穿刺吸引の小さな欠点の1つに、浸潤性病変と上皮内病変との鑑別が常に可能ではないということがあげられますが、症例によってはコア針生検にも同じような問題がみられます。
管状癌、膠様癌(粘液癌)、化生癌、髄様癌、アポクリン腺癌および扁平上皮癌として現れる特殊な種類の乳管癌もあります。このような多くの特殊な種類の乳癌の定義は、病変の90%以上にその種類に典型的な特徴が認められることを示す証拠に基づくものです。細胞診標本というものは腫瘍の一部に過ぎないため、このような腫瘍を細胞学的に管状癌であるか粘液癌であるかを正確に分類することはできません。報告書に、切除標本の検討報告と異なる可能性がある種類の癌であるとせず、「粘液癌または管状癌の特徴が認められる乳管癌」などの記載を含めれば、乳管癌の疑いをもたらします。管状癌は管状構造と腺房構造とから成っています。粘液癌の穿刺吸引材料は肉眼的に粘液性であり、染色標本上に大量の粘液が認められます。唾液腺にみられるものと同一の腺様嚢胞癌のようなまれな癌が発生することもあります。この腫瘍は、細胞外硝子様物質が認められる良性のcollagenous spherulosisに類似の様相を呈し、染色の特徴も似ています。ただし、球形構造と管状構造を併せもつ場合と円筒状構造を呈する場合とがあります。同時に見られる腫瘍細胞は小さく、細胞質がわずかで主だった特徴を示しませんが、良性の乳管上皮細胞、アポクリン細胞および化生細胞は認められません。
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画像 1
乳房FNA、脂肪
アディポサイトとも呼ばれる脂肪細胞は、半透明の細胞質および小型の偏在性核を有する大型の球形細胞です。良性および悪性いずれの穿刺吸引材料にも認められます。
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乳房FNA、脂肪
アディポサイトとも呼ばれる脂肪細胞は、半透明の細胞質および小型の偏在性核を有する大型の球形細胞です。良性および悪性いずれの穿刺吸引材料にも認められます。
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乳房FNA、良性乳管上皮細胞
正常な乳房の穿刺吸引材料には、良性乳管上皮細胞が見られ、筋上皮細胞が同時に認められることも多くあります
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乳房FNA、良性乳管上皮細胞
正常な乳房の穿刺吸引材料には、良性乳管上皮細胞が見られ、筋上皮細胞が同時に認められることも多くあります
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画像 3
乳房FNA、膿瘍
乳房膿瘍の穿刺吸引材料には通常、上皮細胞は認められません。壊死細胞片、赤色の溶解細胞および好中球が、よくみられる特徴です。
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画像 3
乳房FNA、膿瘍
乳房膿瘍の穿刺吸引材料には通常、上皮細胞は認められません。壊死細胞片、赤色の溶解細胞および好中球が、よくみられる特徴です。
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画像 4: 乳房FNA、線維腺腫 大型の間質断片が見られ、内部に小型の紡錐形核が数個認められます。良性の乳房組織のほか、線維腺腫などの線維上皮病変部の穿刺吸引材料に間質断片が見られることがあります。葉状腫瘍に見られる間質断片には、これよりさらに多数の細胞が見られます。良性の乳管細胞の小集塊も見られます。
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乳房FNA、線維腺腫
大型の間質断片が見られ、内部に小型の紡錐形核が数個認められます。良性の乳房組織のほか、線維腺腫などの線維上皮病変部の穿刺吸引材料に間質断片が見られることがあります。葉状腫瘍に見られる間質断片には、これよりさらに多数の細胞が見られます。良性の乳管細胞の小集塊も見られます。
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画像 5
乳房FNA、線維腺腫
大きな分岐シート状に凝集した均等の良性乳管上皮細胞が、間質断片を覆っている様相が見られます。間質断片内には、小型の幾分紡錘形を呈する間質細胞の核が認められます。
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乳房FNA、線維腺腫
大きな分岐シート状に凝集した均等の良性乳管上皮細胞が、間質断片を覆っている様相が見られます。間質断片内には、小型の幾分紡錘形を呈する間質細胞の核が認められます。
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画像 6
乳房FNA、線維腺腫
線維腺腫の穿刺吸引材料には、この画像に見るように、大型分岐シート状の良性乳管細胞が見られるのがその典型です。
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乳房FNA、線維腺腫
線維腺腫の穿刺吸引材料には、この画像に見るように、大型分岐シート状の良性乳管細胞が見られるのがその典型です。
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画像 7
乳房FNA、線維腺腫
これは、線維腺腫に見られる乳管細胞の分岐状集塊であり、上とは別の穿刺吸引材料のものです。
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乳房FNA、線維腺腫
これは、線維腺腫に見られる乳管細胞の分岐状集塊であり、上とは別の穿刺吸引材料のものです。
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画像 8
乳房FNA、線維腺腫
乳管上皮細胞集塊にはこの画像のように、上の2枚の画像に見るような長い枝状ではなく、小さな丸みのある突起が見られるものもあります。
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乳房FNA、線維腺腫
乳管上皮細胞集塊にはこの画像のように、上の2枚の画像に見るような長い枝状ではなく、小さな丸みのある突起が見られるものもあります。
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画像 9: 乳房FNA、線維腺腫 この視野にみる乳管上皮細胞集塊の辺縁は上の2枚の画像ほど滑らかではなく、液体による処理を施しているためと思われます。乳管上皮細胞集塊の内部および上辺部に、筋上皮細胞が数個認められます。ThinPrep法による処理では、筋上皮細胞が、従来の染色標本に見るように背景に点在して認められるのではなく、乳管上皮細胞集塊に近接して見える傾向があります。
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乳房FNA、線維腺腫
この視野にみる乳管上皮細胞集塊の辺縁は上の2枚の画像ほど滑らかではなく、液体による処理を施しているためと思われます。乳管上皮細胞集塊の内部および上辺部に、筋上皮細胞が数個認められます。ThinPrep法による処理では、筋上皮細胞が、従来の染色標本に見るように背景に点在して認められるのではなく、乳管上皮細胞集塊に近接して見える傾向があります。
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画像 10
乳房FNA、線維腺腫
分岐シート状の良性乳管細胞と、これに重なる筋上皮細胞が、「丸いパンについているゴマ」のような特徴的様相を呈しています。
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乳房FNA、線維腺腫
分岐シート状の良性乳管細胞と、これに重なる筋上皮細胞が、「丸いパンについているゴマ」のような特徴的様相を呈しています。
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画像 11: 乳房FNA、低異型度葉状腫瘍 葉状腫瘍は線維腺腫と同じく、線維上皮病変です。しかし、低異型度病変であっても、周辺部を広範にわたって切除しなければ再発する可能性があります。腺成分は線維腺腫に見られるものに類似していますが、さらに細胞数が多く、過形成の様相を呈しています。この画像に見られるのは、乳管上皮細胞の立体集塊であり、核の重積および密集化が認められることから、過形成性変化であることがわかります。
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乳房FNA、低異型度葉状腫瘍
葉状腫瘍は線維腺腫と同じく、線維上皮病変です。しかし、低異型度病変であっても、周辺部を広範にわたって切除しなければ再発する可能性があります。腺成分は線維腺腫に見られるものに類似していますが、さらに細胞数が多く、過形成の様相を呈しています。この画像に見られるのは、乳管上皮細胞の立体集塊であり、核の重積および密集化が認められることから、過形成性変化であることがわかります。
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乳房FNA、低異型度葉状腫瘍
この間質断片には細胞過多性が認められ、内部には丸みを帯びた紡錘形細胞の密集化が認められます。この病変にはこのほか、背景に、孤立性の紡錘形間質細胞が多数見られます。
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乳房FNA、低異型度葉状腫瘍
この間質断片には細胞過多性が認められ、内部には丸みを帯びた紡錘形細胞の密集化が認められます。この病変にはこのほか、背景に、孤立性の紡錘形間質細胞が多数見られます。
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画像 13
乳房FNA、線維嚢胞性変化
この視野には、結合性の強い集塊状の良性乳管上皮細胞のほか、両端に泡沫状マクロファージが見られ、背景には分泌物質が見られます。
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乳房FNA、線維嚢胞性変化
この視野には、結合性の強い集塊状の良性乳管上皮細胞のほか、両端に泡沫状マクロファージが見られ、背景には分泌物質が見られます。
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乳房FNA、線維嚢胞性変化
この小集塊状の良性乳管細胞は、線維嚢胞性変化を呈する症例の穿刺吸引材料のものです。
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乳房FNA、線維嚢胞性変化
この小集塊状の良性乳管細胞は、線維嚢胞性変化を呈する症例の穿刺吸引材料のものです。
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乳房FNA、線維嚢胞性変化
線維嚢胞性変化には、背景に分泌物、血液およびアポクリン化生細胞が認められます。
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乳房FNA、線維嚢胞性変化
線維嚢胞性変化には、背景に分泌物、血液およびアポクリン化生細胞が認められます。
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乳房FNA、乳房嚢胞
この良性乳管上皮細胞の集塊には、明瞭な核小体のほか、軽度の核腫大が見られ、軽度異型性が認められます。乳房嚢胞液には、このようにごく軽度の変化がよく見られます。
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乳房FNA、乳房嚢胞
この良性乳管上皮細胞の集塊には、明瞭な核小体のほか、軽度の核腫大が見られ、軽度異型性が認められます。乳房嚢胞液には、このようにごく軽度の変化がよく見られます。
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画像 17
乳房FNA、乳房嚢胞
この視野には、良性上皮細胞の小集塊が見られ、そのうち1つが空胞化しており、背景には嚢胞破片が見られます。
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乳房FNA、乳房嚢胞
この視野には、良性上皮細胞の小集塊が見られ、そのうち1つが空胞化しており、背景には嚢胞破片が見られます。
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乳房FNA、乳房嚢胞
嚢胞液中の良性乳管上皮細胞には、この画像のように変性空胞化が認められます。このような変化によって癌の診断を下すことができるものと考えることはできません。
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乳房FNA、乳房嚢胞
嚢胞液中の良性乳管上皮細胞には、この画像のように変性空胞化が認められます。このような変化によって癌の診断を下すことができるものと考えることはできません。
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乳房FNA、アポクリン化生
良性アポクリン化生細胞は平坦なシート状に見えることが多くあります。乳房嚢胞液のほか、線維嚢胞性変化部の穿刺吸引材料に認められることが多くあります。
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乳房FNA、アポクリン化生
良性アポクリン化生細胞は平坦なシート状に見えることが多くあります。乳房嚢胞液のほか、線維嚢胞性変化部の穿刺吸引材料に認められることが多くあります。
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乳房FNA、アポクリン化生
アポクリン細胞には大量の顆粒状細胞質のほか、著明な核小体を有する円形核が見られます。細胞質縁は通常、明瞭な輪郭を呈しています。
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乳房FNA、アポクリン化生
アポクリン細胞には大量の顆粒状細胞質のほか、著明な核小体を有する円形核が見られます。細胞質縁は通常、明瞭な輪郭を呈しています。
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画像 21: 乳房FNA、嚢胞内乳頭状病変嚢胞内乳頭状病変部の穿刺吸引材料には、上皮細胞のほか、泡沫状マクロファージが認められます。この集塊にみる良性乳管上皮細胞は大きさおよび形状が均等であり、片縁に沿って柵状に配列しているのが見られます。集塊の上には、泡沫状マクロファージおよび孤立性の良性乳管上皮細胞が認められます。軽度の細胞異型が認められる場合には、良性乳頭状病変と悪性乳頭状病変との鑑別が困難です。
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乳房FNA、嚢胞内乳頭状病変
嚢胞内乳頭状病変部の穿刺吸引材料には、上皮細胞のほか、泡沫状マクロファージが認められます。この集塊にみる良性乳管上皮細胞は大きさおよび形状が均等であり、片縁に沿って柵状に配列しているのが見られます。集塊の上には、泡沫状マクロファージおよび孤立性の良性乳管上皮細胞が認められます。軽度の細胞異型が認められる場合には、良性乳頭状病変と悪性乳頭状病変との鑑別が困難です。
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乳房FNA、嚢胞内乳頭状病変
この良性乳管上皮細胞の集塊は柵状の円形辺縁を呈しており、線維血管性の中心構造が全く見られなくても、乳頭状構造を示しています。
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乳房FNA、嚢胞内乳頭状病変
この良性乳管上皮細胞の集塊は柵状の円形辺縁を呈しており、線維血管性の中心構造が全く見られなくても、乳頭状構造を示しています。
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画像 23: 乳房FNA、嚢胞内乳頭状病変 この画像には変性空胞化した乳管上皮細胞の円形乳頭状集塊と同時に、分泌物質が認められます。良性乳頭状病変と悪性乳頭状病変とを常に鑑別できるわけではないため、この様相は異型と報告されることが最も多くあります。アポクリン化生細胞の存在は通常、良性に経過することを示す重要な手掛かりとなります。
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乳房FNA、嚢胞内乳頭状病変
この画像には変性空胞化した乳管上皮細胞の円形乳頭状集塊と同時に、分泌物質が認められます。良性乳頭状病変と悪性乳頭状病変とを常に鑑別できるわけではないため、この様相は異型と報告されることが最も多くあります。アポクリン化生細胞の存在は通常、良性に経過することを示す重要な手掛かりとなります。
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乳房FNA、嚢胞内乳頭状病変
この画像に見られる泡沫状マクロファージは、乳頭状構造の有無に関係なく、良性嚢胞病変にも悪性嚢胞病変にも認められます。
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乳房FNA、嚢胞内乳頭状病変
この画像に見られる泡沫状マクロファージは、乳頭状構造の有無に関係なく、良性嚢胞病変にも悪性嚢胞病変にも認められます。
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画像 25: 乳房FNA、collagenous sperulosis これは通常、乳房生検材料に偶然認められる良性病変です。触診可能な腫瘤を形成することはまれです。穿刺吸引材料には、良性乳管過形成、良性乳管細胞およびアポクリン化生細胞、筋上皮細胞のほか、小型の良性上皮細胞に囲まれた球形の細胞外物質が認められます。乳腺腺様嚢胞癌の穿刺吸引材料にもこれに類似の像が認められます。
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乳房FNA、collagenous sperulosis
これは通常、乳房生検材料に偶然認められる良性病変です。触診可能な腫瘤を形成することはまれです。穿刺吸引材料には、良性乳管過形成、良性乳管細胞およびアポクリン化生細胞、筋上皮細胞のほか、小型の良性上皮細胞に囲まれた球形の細胞外物質が認められます。乳腺腺様嚢胞癌の穿刺吸引材料にもこれに類似の像が認められます。
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画像 26
乳房FNA、collagenous sperulosis
この大きな球形のガラス状物質は、小型上皮細胞に囲まれています。
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乳房FNA、collagenous sperulosis
この大きな球形のガラス状物質は、小型上皮細胞に囲まれています。
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画像 27
乳房FNA、Collagenous spherulosis/アポクリン化生
collagenous spherulosisを示す上の画像にみる症例の穿刺吸引材料には、比較的豊富な細胞質を有するシート状のアポクリン化生細胞が認められます。
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乳房FNA、Collagenous spherulosis/アポクリン化生
collagenous spherulosisを示す上の画像にみる症例の穿刺吸引材料には、比較的豊富な細胞質を有するシート状のアポクリン化生細胞が認められます。
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画像 28: 乳房FNA、乳管内癌 この穿刺吸引材料には、集塊状の腫瘍細胞、孤立性の悪性細胞および泡沫状マクロファージが認められます。乳管上皮内癌(DCIS)には、筋上皮細胞が悪性細胞の集塊に重なっている様相が多く認められます。腫瘍細胞には、浸潤性腫瘍細胞に見られるように孤立性に存在するのではなく、集塊を成す傾向が認められます。さらに、乳管内癌には管状構造は認められません。面皰型乳管内癌には、壊死物質および石灰化物質が認められるのが特徴です。
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乳房FNA、乳管内癌
この穿刺吸引材料には、集塊状の腫瘍細胞、孤立性の悪性細胞および泡沫状マクロファージが認められます。乳管上皮内癌(DCIS)には、筋上皮細胞が悪性細胞の集塊に重なっている様相が多く認められます。腫瘍細胞には、浸潤性腫瘍細胞に見られるように孤立性に存在するのではなく、集塊を成す傾向が認められます。さらに、乳管内癌には管状構造は認められません。面皰型乳管内癌には、壊死物質および石灰化物質が認められるのが特徴です。
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乳房FNA、乳管内癌
全く特徴のない腫瘍細胞の集塊が認められます。右部の細胞集塊に線維血管性の中心構造物が、不明瞭ながら見られます。
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乳房FNA、乳管内癌
全く特徴のない腫瘍細胞の集塊が認められます。右部の細胞集塊に線維血管性の中心構造物が、不明瞭ながら見られます。
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画像 30
乳房FNA、乳管癌
この低倍率の画像は、浸潤性乳管癌のものであり、大量の壊死細胞のほか、中央部に結合性の強い集塊状の細胞が見られます。
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乳房FNA、乳管癌
この低倍率の画像は、浸潤性乳管癌のものであり、大量の壊死細胞のほか、中央部に結合性の強い集塊状の細胞が見られます。
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乳房FNA、乳管癌
倍率を高くすると、腫瘍細胞には密集化した核小体が目立って見られます。クロマチンは淡色ですが、異常を呈しています。
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乳房FNA、乳管癌
倍率を高くすると、腫瘍細胞には密集化した核小体が目立って見られます。クロマチンは淡色ですが、異常を呈しています。
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画像 32
乳房FNA、乳管癌
この画像にみる腫瘍細胞は幾分分散しており、多形性が認められるほか、核の不整、過染性および核小体が見られます。
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乳房FNA、乳管癌
この画像にみる腫瘍細胞は幾分分散しており、多形性が認められるほか、核の不整、過染性および核小体が見られます。
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画像 33
乳房FNA、乳管癌
この画像には、壊死物質、腫瘍細胞内の相互貪食および細胞分散が見られます。
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乳房FNA、乳管癌
この画像には、壊死物質、腫瘍細胞内の相互貪食および細胞分散が見られます。
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画像 34
乳房FNA、低異型度乳管癌 腫瘍細胞が集塊状および孤立性に認められ、パパニコロー染色で赤色に呈色する微細石灰化物質も見られます。腫瘍細胞は単形性を呈し、核縁が滑らかであり、小型核小体が認められることから、低異型度乳管癌であることが示唆されます。
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乳房FNA、低異型度乳管癌
腫瘍細胞が集塊状および孤立性に認められ、パパニコロー染色で赤色に呈色する微細石灰化物質も見られます。腫瘍細胞は単形性を呈し、核縁が滑らかであり、小型核小体が認められることから、低異型度乳管癌であることが示唆されます。
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画像 35
乳房FNA、低異型度乳管癌
この視野には、孤立性の癌細胞が多数見られます。核は淡色ですが、クロマチンの型は明らかに異常を呈しています。この穿刺吸引材料には、核小体腫大が認められません。
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乳房FNA、低異型度乳管癌
この視野には、孤立性の癌細胞が多数見られます。核は淡色ですが、クロマチンの型は明らかに異常を呈しています。この穿刺吸引材料には、核小体腫大が認められません。
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画像 36
乳房FNA、低異型度乳管癌
これは、低異型度乳管癌の一例です。結合性の強い集塊を成す腫瘍細胞と、孤立性の細胞数個とが同時に認められます。核縁は円形を呈しています。
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乳房FNA、低異型度乳管癌
これは、低異型度乳管癌の一例です。結合性の強い集塊を成す腫瘍細胞と、孤立性の細胞数個とが同時に認められます。核縁は円形を呈しています。
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画像 37
乳房FNA、乳管癌
この視野には、腫瘍細胞が孤立性および小集塊状に認められます。一部の細胞には、内部に細胞質内空胞が認められます。細胞集塊内に見る核の大きさはさまざまです。
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乳房FNA、乳管癌
この視野には、腫瘍細胞が孤立性および小集塊状に認められます。一部の細胞には、内部に細胞質内空胞が認められます。細胞集塊内に見る核の大きさはさまざまです。
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画像 38
乳房FNA、乳管癌 この悪性細胞には輪郭が明瞭な細胞質内空胞が認められ、的(まと)状に見えるものもあります。この特徴は通常、小葉癌に特有のものであると報告されますが、乳管癌に見られることもあります。
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乳房FNA、乳管癌
この悪性細胞には輪郭が明瞭な細胞質内空胞が認められ、的(まと)状に見えるものもあります。この特徴は通常、小葉癌に特有のものであると報告されますが、乳管癌に見られることもあります。
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画像 39
乳房FNA、悪性度2の乳管癌
空胞化悪性細胞の集塊のほか、円形核および著明な核小体が見られます。背景には壊死物質が認められます。
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乳房FNA、悪性度2の乳管癌
空胞化悪性細胞の集塊のほか、円形核および著明な核小体が見られます。背景には壊死物質が認められます。
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乳房FNA、悪性度2の乳管癌
これは、上の画像39と同じ症例のものです。腫瘍細胞には、実にさまざまな大きさの核および核小体が認められます。壊死物質が見られます。生検では、中等度分化型乳管癌と報告されています。
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乳房FNA、悪性度2の乳管癌
これは、上の画像39と同じ症例のものです。腫瘍細胞には、実にさまざまな大きさの核および核小体が認められます。壊死物質が見られます。生検では、中等度分化型乳管癌と報告されています。
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画像 41
乳房FNA、高異型度乳管癌 この視野には乳管癌に見られる核形の多様性が認められます。一部の核はほぼ紡錘形を呈しています。核の多くは、隣接する好中球およびリンパ球よりはるかに大型です。クロマチンの型は集塊状であり、透明化を呈しています。
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乳房FNA、高異型度乳管癌
この視野には乳管癌に見られる核形の多様性が認められます。一部の核はほぼ紡錘形を呈しています。核の多くは、隣接する好中球およびリンパ球よりはるかに大型です。クロマチンの型は集塊状であり、透明化を呈しています。
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乳房FNA、高異型度乳管癌
これは、乳管癌に見られる多形性であり、上とは別の穿刺吸引材料のものです。この腫瘍細胞集塊には、さまざまな大きさの核が見られます。細胞の一部には、複数の大型核小体が見られます。背景には壊死物質が認められます。
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乳房FNA、高異型度乳管癌
これは、乳管癌に見られる多形性であり、上とは別の穿刺吸引材料のものです。この腫瘍細胞集塊には、さまざまな大きさの核が見られます。細胞の一部には、複数の大型核小体が見られます。背景には壊死物質が認められます。
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画像 43
乳房FNA、高異型度乳管癌
この視野に見る悪性細胞には多核化が認められ、集塊状の透明のクロマチンを呈する淡色の核が多数見られます。
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画像 43
乳房FNA、高異型度乳管癌
この視野に見る悪性細胞には多核化が認められ、集塊状の透明のクロマチンを呈する淡色の核が多数見られます。
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画像 44
乳房FNA、高異型度乳管癌
これは画像43と同じ症例のものであり、集塊化した透明なクロマチンを含む過染性核を2つ有する細胞が認められます。
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乳房FNA、高異型度乳管癌
これは画像43と同じ症例のものであり、集塊化した透明なクロマチンを含む過染性核を2つ有する細胞が認められます。
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画像 45
乳房FNA、高異型度乳管癌
これは、高異型度低分化型乳管癌の穿刺吸引材料です。細胞は孤立性に認められ、異常なクロマチンおよび核小体のほか、背景には壊死細胞が見られます。
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乳房FNA、高異型度乳管癌
これは、高異型度低分化型乳管癌の穿刺吸引材料です。細胞は孤立性に認められ、異常なクロマチンおよび核小体のほか、背景には壊死細胞が見られます。
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画像 46
乳房FNA、高異型度乳管癌
上の画像45と同一の症例にみるこの悪性細胞には、クロマチンの著明な集塊化および透明化が認められます。
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画像 46
乳房FNA、高異型度乳管癌
上の画像45と同一の症例にみるこの悪性細胞には、クロマチンの著明な集塊化および透明化が認められます。
60倍
画像 47
乳房FNA、小葉癌
小葉癌の穿刺吸引材料には細胞が少ない傾向がありますが、時にこの症例のように多数の細胞が認められることがあります。腫瘍細胞は孤立性に存在しますが、小集塊を形成することもあり、一列索状配列が見られることも多くあります。
20倍
画像 47
乳房FNA、小葉癌
小葉癌の穿刺吸引材料には細胞が少ない傾向がありますが、時にこの症例のように多数の細胞が認められることがあります。腫瘍細胞は孤立性に存在しますが、小集塊を形成することもあり、一列索状配列が見られることも多くあります。
20倍
画像 48
乳房FNA、小葉癌
腫瘍細胞は通常小さく、核が偏心性、核縁が円形から不整であり、この画像に見るように形質細胞様を呈します。
60倍
画像 48
乳房FNA、小葉癌
腫瘍細胞は通常小さく、核が偏心性、核縁が円形から不整であり、この画像に見るように形質細胞様を呈します。
60倍
画像 49
乳房FNA、小葉癌
この画像には、形質細胞様細胞および円形核が見られます。背景物質は、壊死物質ではなく、性状がタンパク性のものであると考えられます。視野中心部には、3つの細胞から成る一列索状配列が認められます。
60倍
画像 49
乳房FNA、小葉癌
この画像には、形質細胞様細胞および円形核が見られます。背景物質は、壊死物質ではなく、性状がタンパク性のものであると考えられます。視野中心部には、3つの細胞から成る一列索状配列が認められます。
60倍
画像 50
乳房FNA、小葉癌
小葉癌の穿刺吸引材料には、この視野の左上部の孤立性細胞に見るように、細胞質内空胞が見られることが多くあります。空胞は乳管癌にも見られ、小葉癌に限って見られるものではありません。
60倍
画像 50
乳房FNA、小葉癌
小葉癌の穿刺吸引材料には、この視野の左上部の孤立性細胞に見るように、細胞質内空胞が見られることが多くあります。空胞は乳管癌にも見られ、小葉癌に限って見られるものではありません。
60倍
画像 51
乳房FNA、小葉癌
(多形性型小葉癌以外の)小葉癌には、核小体が見られることが多いという特徴はありませんが、時に認められることがあります。
60倍
画像 51
乳房FNA、小葉癌
(多形性型小葉癌以外の)小葉癌には、核小体が見られることが多いという特徴はありませんが、時に認められることがあります。
60倍
画像 52
乳房FNA、膠様(粘液)癌粘液を背景に、小型細胞の集塊および孤立性の細胞が認められます。膠様(粘液)癌は、腫瘍細胞のいずれにも粘液産生が認められるという所見に基づいて診断を下すため、このような症例は、膠様癌または粘液癌と報告するより、粘液が認められる点がほかと異なる乳管癌と報告する方がよいでしょう。
40倍
画像 52
乳房FNA、膠様(粘液)癌
粘液を背景に、小型細胞の集塊および孤立性の細胞が認められます。膠様(粘液)癌は、腫瘍細胞のいずれにも粘液産生が認められるという所見に基づいて診断を下すため、このような症例は、膠様癌または粘液癌と報告するより、粘液が認められる点がほかと異なる乳管癌と報告する方がよいでしょう。
40倍
画像 53
乳房FNA、膠様癌
この病変にみる悪性細胞には、滑らかな核縁、クロマチンの均等分布が認められ、核小体は見られず、主だった特徴がありません。粘液が見られなかったら、良性と誤って解釈される可能性があります。
60倍
画像 53
乳房FNA、膠様癌.
この病変にみる悪性細胞には、滑らかな核縁、クロマチンの均等分布が認められ、核小体は見られず、主だった特徴がありません。粘液が見られなかったら、良性と誤って解釈される可能性があります。
60倍
画像 54
乳房FNA、髄様癌
この腫瘍の穿刺吸引材料には、この画像のように著明な核小体をもつ大きな多形性腫瘍細胞の集塊がリンパ球と混在して認められるのがその典型です。形質細胞が見られることもあります。
40倍
画像 54
乳房FNA、髄様癌
この腫瘍の穿刺吸引材料には、この画像のように著明な核小体をもつ大きな多形性腫瘍細胞の集塊がリンパ球と混在して認められるのがその典型です。形質細胞が見られることもあります。
40倍
画像 55
乳房FNA、髄様癌
この細胞集塊には、中央部に大型の核小体のほか、異常なクロマチンが認められます。リンパ球も見られます。
60倍
画像 55
乳房FNA、髄様癌
この細胞集塊には、中央部に大型の核小体のほか、異常なクロマチンが認められます。リンパ球も見られます。
60倍
画像 56
乳房FNA、腺様嚢胞癌
この腫瘍は、内部に球形または円筒形ないし管状の細胞外硝子様物質を含有し、際立った特徴のない小さな腫瘍細胞に囲まれているのを特徴とします。この視野には、2つの隣接する球形構造が見られます。
60倍
画像 56
乳房FNA、腺様嚢胞癌
この腫瘍は、内部に球形または円筒形ないし管状の細胞外硝子様物質を含有し、際立った特徴のない小さな腫瘍細胞に囲まれているのを特徴とします。この視野には、2つの隣接する球形構造が見られます。
60倍
画像 57
乳房FNA、腺様嚢胞癌
この画像には、細胞外硝子様物質が鮮明に映っており、球形構造の物質2つが接着して不明瞭な細管を形成している様相が見られます。
20倍
画像 57
乳房FNA、腺様嚢胞癌
この画像には、細胞外硝子様物質が鮮明に映っており、球形構造の物質2つが接着して不明瞭な細管を形成している様相が見られます。
20倍
画像 58
この視野には、硝子様球形物質の集塊とそれを覆う小さな腫瘍細胞が認められます。良性病変のcollagenous spherulosisとの鑑別が必要です。良性病変であれば、硝子様球形物質および良性または過形成性の乳管上皮細胞が同時に認められます。
60倍
画像 58
乳房FNA、腺様嚢胞癌
この視野には、硝子様球形物質の集塊とそれを覆う小さな腫瘍細胞が認められます。良性病変のcollagenous spherulosisとの鑑別が必要です。良性病変であれば、硝子様球形物質および良性または過形成性の乳管上皮細胞が同時に認められます。
60倍
画像 59
乳房FNA、悪性嚢胞
嚢胞がいずれも良性というわけではありません。一部の乳管癌は、この症例のように嚢胞性病変として現れることがあります。低倍率画像には、タンパク性物質、血液および集塊状の過染性細胞が見られます。
20倍
画像 59
乳房FNA、悪性嚢胞
嚢胞がいずれも良性というわけではありません。一部の乳管癌は、この症例のように嚢胞性病変として現れることがあります。低倍率画像には、タンパク性物質、血液および集塊状の過染性細胞が見られます。
20倍
画像 60
乳房FNA、悪性嚢胞
倍率を高くすると、上の画像59に見られた細胞集塊には、多形性のほか、明瞭な核小体および空胞形成が認められます。切除生検では、乳管癌であることが示されています。
60倍
画像 60
乳房FNA、悪性嚢胞
倍率を高くすると、上の画像59に見られた細胞集塊には、多形性のほか、明瞭な核小体および空胞形成が認められます。切除生検では、乳管癌であることが示されています。
60倍
画像 61
乳房FNA、悪性嚢胞
これは、嚢胞の穿刺吸引材料によって、乳管癌と診断された上のものとは別の穿刺吸引材料です。この視野には、著明な多形性を呈し、核小体と異常なクロマチンを有する空胞化悪性細胞が認められます。
60倍
画像 61
乳房FNA、悪性嚢胞
これは、嚢胞の穿刺吸引材料によって、乳管癌と診断された上のものとは別の穿刺吸引材料です。この視野には、著明な多形性を呈し、核小体と異常なクロマチンを有する空胞化悪性細胞が認められます。
60倍
画像 62
乳房FNA、悪性嚢胞
この視野には、過染性の上皮細胞の集塊が認められ、背景には壊死細胞片が多く見られることから、癌が疑われます。
20倍
画像 62
乳房FNA、悪性嚢胞
この視野には、過染性の上皮細胞の集塊が認められ、背景には壊死細胞片が多く見られることから、癌が疑われます。
20倍
画像 63
乳房FNA、悪性嚢胞
この画像には、著明な核小体およびごく滑らかな核縁を呈する小集塊状の腫瘍細胞が認められます。周囲を壊死物質が取り囲んでいるのが見られます。
60倍
画像 63
乳房FNA、悪性嚢胞
この画像には、著明な核小体およびごく滑らかな核縁を呈する小集塊状の腫瘍細胞が認められます。周囲を壊死物質が取り囲んでいるのが見られます。
60倍
画像 64
乳房FNA、悪性嚢胞
これは、上の画像63のように、識別することが容易な症例のものです。細胞には重積が認められますが、ここから分散している細胞もわずかにあり、核縁の不整、異常なクロマチンおよび明瞭な核小体も見られます。
60倍
画像 64
乳房FNA、悪性嚢胞
これは、上の画像63のように、識別することが容易な症例のものです。細胞には重積が認められますが、ここから分散している細胞もわずかにあり、核縁の不整、異常なクロマチンおよび明瞭な核小体も見られます。
60倍
画像 65
乳房FNA、リンパ腫
この視野には、ごく少量の細胞質を有する細胞が散在して認められます。集塊は認められません。細胞には、片側が細胞質縁になっている円形の核が見られます。特徴的には、上皮細胞ではなくリンパ球に見えます。
40倍
画像 65
乳房FNA、リンパ腫
この視野には、ごく少量の細胞質を有する細胞が散在して認められます。集塊は認められません。細胞には、片側が細胞質縁になっている円形の核が見られます。特徴的には、上皮細胞ではなくリンパ球に見えます。
40倍
画像 66
乳房FNA、リンパ腫 倍率を高くすると、細胞が、特徴的なクロマチンの型を有するリンパ球に見えます。染色していないThinPrepスライドに白血球共通抗原(LCA)を用いる免疫染色法のような免疫細胞化学的染色法を実施すれば、診断を確定することができます。
60倍
画像 66
乳房FNA、リンパ腫
倍率を高くすると、細胞が、特徴的なクロマチンの型を有するリンパ球に見えます。染色していないThinPrepスライドに白血球共通抗原(LCA)を用いる免疫染色法のような免疫細胞化学的染色法を実施すれば、診断を確定することができます。
60倍